【片麻痺当事者ブログ2024/01/04】 1-私は何者か

初めましてこんにちは。

 

私は東京在住男性、27歳で仕事中に脳出血を起こし、左の方麻痺、高次脳機能障害(主に注意障害や記憶障害)の後遺症を負った

34歳の障害等級 「1種2級」の身体障害者です。

倒れる直前に入籍をしており、退院後は妻の努力で子供も2人も授かることができました。
幸い、入浴と排泄は入院中に自立できたので左半身不随だけど最低限生きて行ける状況ではあります。

嘘をついてもしょうがないので、以降のブログ記事では嘘偽りなく身体障害者のリアルについて書いていこうと思います。

 

⚫︎歩行について

 

歩行については倒れてから意識が戻り、気づいた時にはもう動かせない状態でした。

幸い太ももの上げ下げはできるので、足の振り出しはできます。

足首の上下は不髄。膝のコントロールも不髄です。

もちろん装具を使っています。

装具無しでも少しの距離なら綺麗ではないですが移動可能です。

 

退院当時は身長約180cm、体重約100kgの体格なので、体重を支えるために

鉄支柱付のゲイトソリューションという装具を使っていましたが、
脳卒中医療独特の足首の固定と固定することで本来膝で吸収するはずの衝撃を別のところで代償することになり

ハムストリングスなど変ところに変な力が入ってしまうことから、独断で利用をやめました。

今は、東京巣鴨柔道整復師、池田さん開発のコロバンダーという装具が圧倒的な主力です。

コロアンダーは軽く、使いやすく、本来の歩行に近い形で歩行できることから気に入ってもう1年以上利用しています。

もちろん、私も内反尖足はあるのですが、私の場合はそこまで強く出ていないことも使い続けている理由です。

コロバンダーをつけることで普通のスピードで歩行ができるようになるとか、
走れるようになるという訳ではありません。しかし、鉄支柱装具の毎回の装具の脱ぎ履きや装具本体の重さから解放されることは
僕の中ではとても大きく、コロバンダーが壊れると生活が破綻するほど生活では欠かせないものになっています。

コロバンダーは医師には認めれていないものの、これの利用により「装具の故障→修理のループ」から抜け出し、「体への負担減少(布団を感じていたわけではないのですが・・・)」になったと思います。

杖とコロバンダー利用での外出は距離が遠くてもできるようになりましたし、
基本的にどこへでも行けるという自信にも繋がりました。

コロバンダーは医療に認定されていませんが歩きづらく、脱ぎ履きが煩わしい装具よりも
はるかに生活に豊かさを提供してくれていると思います。

 

⚫︎上肢(左の腕・手)について

 

上肢に関しては文字通り「指一本使えません」腕を顎ぐらいまで上げられますが、肘のコントロール、手首のコントロールができないので日常ではほぼ使っていません。というか使うことができません。

 

⚫︎排泄、入浴について

 

正直病後は若干頻尿になった感もあります。が、度重なる失禁でどうしたら良いかを今はなんとなく理解できています。

そのため排泄は自立、入浴も手すりをつけてもらったことで自分で入浴できます。

 

⚫︎リハビリについて

 

セラピストと一緒に行うのは週に一回、PT1時間だけです。他で独自にトレーニングやリハビリなどは特にしておらず、

なるべく出歩く(1kmぐらい)ようにはしていますが、その程度です。

 

⚫︎生活レベルについて

 

障害年金と自分の仕事(契約社員)、妻も働いていることで

生活レベルはそこまで困窮していないつもりです。

しかし、高次脳機能の影響なのかライブ配信投げ銭で約200万ほど使ってしまい、

返済をしているので、月に自由に使えるお金はほぼありません。自業自得ですね。💦

 

⚫︎仕事について

 

障害を負った当時(倒れた時)はA社では正社員でしたが、退院後はアルバイトに降格したことと、子供も作っていたこともあり

すぐに転職し、B社へ。そこではうまくいかず、1年でC社へ。C社で約2年お世話になりましが、今のD社(契約社員)で落ち着きました。

約5年で4社(A社→B社→C社→D社)も変わったことは

 

①障害者転職の難しさ

②障害がある中で仕事をすることの難しさ

③障がいのある自分との向き合い

 

という3つの大きな向き合うべき事項に向き合わざるを得ない環境であったことに今では感謝してます。

 

特に障がい者転職という意味ではC社→D社の時が1番難しかったです。結論、100社以上落ちました。

 

障がい者転職についての詳しい内容はまた記事にしますが、当時34歳であったこと、
転職歴が多かったことは無駄に足枷になったのかなと思いました。

もう一つの結論としては、どんなところでも働く所がないということはあり得ないということです。

 

 

このブログは片麻痺当事者の生活や日々考えていること、

身体障害者目線で思うことなどを書いていきます。