片麻痺を持つ方の外出時に直面する具体的な困りごとと、それによる気持ちを言語化し、それらの課題を解決する便利アイテムを紹介します。実際に利用した当事者の声を交えながら、外出をサポートする製品をピックアップしました。
外出時の困りごととその解決策
1. 片手で荷物を持つのが難しい
• 困った時の気持ち：
「外出のたびに荷物を扱うのが億劫で、人と出かけるときもいつも遅れてしまうのがつらかった。片手でうまく操作できず、荷物を地面に置いてしまうこともあるのが本当に悔しい。」
• 解決策：Timbuk2(ティンバック2) メッセンジャーバッグ 片手で開けやすいリュックサック
「片手でバッグを開け閉めできるだけでなく、重心が安定する作りで安心です。何度も試行錯誤した末にたどり着いた理想の形です。」（50代男性）
• 特徴：片手で簡単に開閉が可能。肩紐の長さも片手で調整できる設計。
• 理由：片手が自由にならない片麻痺の方にとって、荷物の取り扱いをスムーズにするバッグ。
2. 段差やぬかるみでの転倒の恐れがある
• 困った時の気持ち：
「何度も転びそうになるたびに心が折れそうになる。雨の日は特に外出が怖くて、家から出ること自体が大きなストレス。周囲の目も気になってしまう。」
• 解決策：E-MAX (イーマックス) 滑り止め付きウォーキングステッキ
「雨の日も滑る心配が少なく、安心して外を歩けます。杖に頼りつつ自信を持って歩けるようになりました。」（60代女性）
• 特徴：滑り止め付きの底面と人間工学的なグリップを採用。
• 理由：歩行の安定性を向上させ、外出時の転倒リスクを軽減。
3. 水分補給が片手だと不便
• 困った時の気持ち：
「喉が渇いても片手でボトルを扱うのが難しく、周囲の人に頼まざるを得ない状況が辛かった。自分の手でさっと水を飲むことがどれだけ貴重かを痛感する瞬間が多い。」
• 解決策：THERMOS(サーモス) 保温保冷ボトル 片手で使える水筒ホルダー
「外出中でもすぐに水を取り出せるので便利です。片手で開けられるホルダーのおかげで、使いやすさが抜群でした。」（40代女性）
• 特徴：片手でボトルを引き出せるデザインで簡単に使える。
• 理由：水分補給がスムーズになり、常に健康を保つための支援を行う。
4. 鍵の操作が困難
• 困った時の気持ち：
「鍵をうまく扱えず、ドアの前で何度も焦ることが多い。鍵の操作ひとつに時間がかかる自分が情けなく感じる時もある。」
• 解決策：セサミ 3 スマートキー
「鍵を持つのに苦労していましたが、このスマートキーのおかげでスムーズに施錠・解錠できます。ストレスが減り、とても快適です。」（50代男性）
• 特徴：片手で施錠・解錠が可能な設計。センサー対応モデルもあり。
• 理由：片麻痺の方にとって鍵の管理が楽になる。
困ったときこそ、自分のことは自分でできる幸せを感じる瞬間がある。だからこそ、これらのアイテムは片麻痺の方にとって、健常者以上の価値があると感じます。日常の小さな課題を解決することが、自立の一歩につながり、その充実感は何物にも代えがたいものです。これらのアイテムが、少しでも生活を楽にし、外出を楽しむ助けになれば嬉しいです。
